2019/4/25 新作「TUDO TUDO TUDO TUDO」が好評なセーザル・ラセルダ、2nd再入荷。
ミナス出身のコンポーザーとしても注目を集めるセーザル・ラセルダ。 *お求めやすく価格を改定しました。
1st ではレニーニ&スザーノの参加を仰いだり、最近ではモスカのTV番組ゾーンビードに出演したりと元々ハイブリッド志向が強いシンガー・ソングライター、セーザル・ラセルダ。ミナス生まれでリオや時にはサンパウロと移動してきたこのミュージシャンは最近ではブラジル中の若手ミュージシャンを巻き込んで行われたミルトン・ナシメント〜クルビ・ダ・エスキーナス・トリビュートのプロジェクトにも参加し、DNAのなかに潜んでいたメランコリアをエレトロニカ含みの親密なインディ・フォークのサウンドで昇華させたこの2ndアルバムがちいさな宝物のようにきらめくファンタジア、素晴らしい出来栄えとなっております。
冒頭からUK/USのインディ・シーンとリンクしたような蒼きネオアコ・チューン"algo a dois" で、ときめかせてくれます。そのまま軽快に突っ走るかと思いきや、スローにギアを落としてリズムボックスの音色で微睡みのワルツ"touro indomavel"を。生ギターを撫でるようにして紡がれる和音とつぶやくようなクルーナー、シンセとヴァイオリンがそこに加わり幻想的な風景を見せ始める"21"と続く"Olho"ではさすがボサ・ノヴァを生んだ国の現在進行形ミュージシャンの冴えを見せます。ギターにワーリッツァーとオルガン・ベース、マルチ奏者として完結しそうなセーザル・ラセルダのロマンチストならではの世界観は、ジャケットに登場するガール・フレンドのヴィクトリア・ヴァスコンセロスとの浮遊する繊細なハーモニーで甘く包み込むようなファンタジックなもの。"guarajuba"ではヴィクトリアがリードvoをとります。リズムボックスとアナログ・シンセの音色、鳥の声のサンプリング、まるで語り掛けるようにポエティックな"paralelos & infinitos" 、シセーロがオルガンで参加した英語詞の"love is"、多重スキャットの海を泳ぎ着くようにコズミックな"quiseste expor teu corpo a nu"まで、ハンドメイド・タッチな音楽で異国の情景のみならず異次元のストーリーまで見せてくれそうな傑作。