2018/12/21 売り切れました。
先頃、川沿い音楽の傑作アルバム
「Punto de Imaginacion」を発表、当店でも大好評をいただいているブエノス・アイレスの女性S.S.W.ドローレス・マッソーニと、コラやバラフォンなども含むアフリカン・パーカッションの奏者サンティアゴ・ミカエルのふたりとマリンバも演奏するアレハンドロ・ラロッカに、ゲスト奏者たち。川沿い音楽のエッセンス漲るインプロヴィゼーションやドビュッシーのような印象派音楽とガーナやブルキナファソのトラッドが出会うという、全編プリミティヴなアコースティック楽器と澄んだハーモニーに覆い尽くされた神秘的な一枚。
最初はドローレスとサンティアゴのデュオというかたちで始まって5年。ピアノの弾き語りや男女の掛け合いによるリリカルな叙情、そして木を叩くことでプリミティヴな音色を発するバラフォンの残響、細かなリフレインがひとつの大きなリズムとなり流れてゆくさま。アフリカのトラッドや、それらを演奏時にインスパイアされて新たなハーモニーへと発展した楽曲(m-2"Kumpo")もアルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレの手法、流麗なジャズのエッセンスで構築、ピアノと7弦gにコラ(ハープ)のアンサンブルとスキャットの美しく揺らぐm-7"Vicente"のようなオリジナル・コンポーズと同様に洗練されたハーモニーとリズムが詰まっています。生楽器の拡がりを持ったアコースティックな音場を見事にパッケージングした録音の質の良さという見地からも絶賛されるべき、身体と脳に心地よい音色が詰まった作品。
Abárika _ensayando_ from Alfredo García Reinoso on Vimeo.