2017/9 5度目の来日を記念してPRICE DOWN !!
巨匠アタウアルパ・ユパンキに倣って馬でアルゼンチン全土を旅しながら映画を製作したり、2011年の年始を過ごした大阪での思い出を唄にこめたm-8"Osaka"、ECMでお馴染みディノ・サルーシの名演で知られるm-9"Misachico de cangrejillos"のインスト・カヴァーから、バンドネオンにダブ/ヒップホップという未知の遭遇を果たしたm-10"Matsuo Basho"の流れにこめられた二度のツアーにおける来日体験。前作から3年の月日を費やし名門スタジオ・イオンで録音されたトミ・レブレロの新作には、ロマンチストらしく夢想する彼の詩的なエッセンスとユーモアやパロディを絡めて、多くのひとの心に留まるであろう作品となっています。フォーキーなアンビエンスと時に弦楽も従えたチェンバー・ポップ、バブルガムなコーラスから人間らしさが滲む狂躁のシャウトまで。大平原の果てなき旅を描いたようなm-2"Barbaro Occidental"、西語がもっと理解できればと悔やまれること必至、歌詞で笑いを誘うブギー m-5"Hermano Pato"、川沿い音楽のメランコリーを新メンバー - パット・モリタが唄うm-7"Gesto de desden"、自身の表現上での性癖を唄にしたようなm-13"Nudismo" と印象に残る楽曲たちが、昔からの馴染みのように親密に寄り添ってきます。
トミ・レブレロ [アルゼンチン] Tomi Lebrero [Argentina}:
バンドネオン奏者/コンポーザー/シンガー・ソングライター。'78年ブエノス・アイレスの生まれで巨匠ロドルフォ・メデロスなどに師事、オルタネイティヴなタンゴ楽団 - オルケスタ・ティピカ・フェルナンデス・フィエーロに創設メンバーのひとりとして参加。'05年の「Tomi Lebrero y El Puchero Misterioso」以来、バンドネオンのみならずギターも弾き唄うシンガー・ソングライターとしてのキャリアを開始、最新作の「Fraude(2014)」まで4作のオリジナル・アルバム、2作の映画サントラを発表。ブエノス・アイレスっ子としてのアイデンティティを誇るユニークなリリシズム、フォルクローレのリズムを採り込んだ叙情的なコンポージングでパレルモ地区のインディペンデント・シーンを率いる存在となっている。フランス人映像作家ヴィンセント・ムーンのプロジェクト「A TAKE AWAY SHOW #104」にも掲載され、その和やかに美しい楽曲とブエノス・アイレスの夜のイメージが世界中のアート愛好者の間で一躍スポットを浴びる。日本では大洋レコードより傑作選「新観世音 Nueva Kan Ze On」(2009) をリリース、2010年と2011年に来日ツアーを敢行し各地でその人柄が滲む独創的なパフォーマンスが話題となった。2014年9月、くるり主催の第8回京都音楽博覧会に出演。