*お知らせ*
ドイツ盤限定エディションは終了いたしまして、今後はこちらのノーマル・エディションとなります。
ベルリンを起点にルーツ音楽を提げて世界を飛び回る13人の旅団”17ヒッピーズ”。06年に奇跡の来日を果たしてくれた彼等がベルリンでのライヴを収めた名盤に続きリリースするのは何とスタジオ・アルバム。12年のキャリア、8枚目のアルバムとなるのにこれが2回目のスタジオ・プロダクションとなるというから如何に彼等がパフォーマンスに懸けているかが伺いしれよう。英語・独語・仏語の訳詞ブックレット別冊付。
「レジャーとプレジャーの為に音楽を作ってる」といって憚らない17ヒッピーズのパフォーマンスは老若男女を問わず観衆までをも採り込んで楽しませるもの。旧東欧圏のスラヴ音楽にバルカン音楽、クレツマー音楽やミュゼットにジャグ、米のルーツ・フォークに中東、北アフリカと好奇心旺盛にルーツ音楽を拾い上げてきた彼等が、自らの新マスターピースと成らんとするアルバムをリリース!
ルーマニアのジプシー・ダンス・ミュージックにインスパイアされたという「影の男」"Scattenmann"で幕を開ける17ヒッピーズ劇場。仏語の歌詞で綴られる架空の神話をバラッド仕立てでお届けしたかと思えば(m-2"Son Mystere")、戦前のダンスホールを思わせるメランコリックなテックス・メックス「あれは何時の事?」(m-3"Wann war das ?")があったり、クレツマー/イスラエル民謡のご存知「マイム・マイム」を彷彿とさせるイントロで始まるm-6”Tick tack”、1コード進行のm-7”the moving song”では口琴も登場してU.S.ルーツ音楽のザディコとインドの音楽が出逢ったような未知の領域に突入。たおやかなララバイのようにも聴こえるタイトル・トラック「密やかに」”Heimlich”、カントリー・フォーク調のシャンソンを独語で作詞した"Madame"など4分の3を占めるヴォーカル曲では独語、仏語、英語を駆使して、純真な幼な心で見た夢や、日々生まれては泡の如く消えゆく不思議な寓話をアルバム・タイトル通り”神秘的に”描き出している。それぞれの曲を男女異なるメンバーが唄うというヴァラエティの豊かさは健在。スタジオ盤ならではの凝った演出は留まることを知らず、アコーディオンやバンジョーにクラリネットという元来のアクースティック楽器のみならず、シタールやリード・オルガンなども登場して(ドラムレスなのに!)リズミカルに目覚ましくもファンタジックな独自の世界を展開している。
通常盤:
1. Schattenmann
2. Son mystere
3. Wann war das ?
4. Deine Tranen
5. Teschko
6. Tick tack
7. The Moving Song
8. Apache
9. Heimlich
10. Just like you
11. Madame
12. Rustemul