ミナスのメロウなインディー・ポップ、ジェニフェル・ソウザもメンバーのムーンズ入荷してます。
「ブラジル・ミナスのバンド、ムーンズによる待望のニューアルバム。繊細なメロディとインティメイトなアンサンブルに、60-80年代のラジオを思わせるポップス黄金期のエッセンスが散りばめられた、バンドの新章を告げる一枚。」(メーカー資料より)
国内盤CDの発売からはひと月半ほど経っていますが、気温の落ち着いたこの頃に嵌まりそうな一枚。ブラジル音楽のコア成分とモードな欧米ポピュラー音楽から受けたインフルエンスを融合させるという意味で、現代のクルビ・ダ・エスキーナスと呼べるのはこのムーンズが最筆頭なのでは、と思います。現在6人編成のこのバンドはアンドレ・トラヴァッソスのソロ・プロジェクトとしてスタート。モラトリアムで繊細なフォーキー・アンサンブルが世界中で注目を集め、今作は4枚目のアルバムとなります。前編英語詩で繊細に綴られる柔らかい旋律、そしてバリトン・ギターからローズまで駆使するメンバーのフェリーピ・ヂ・アンジェロに、ゲストのヴィブラフォン奏者フレッヂ・セウヴァらによるハンドメイド・タッチのマジカルなアンサンブルが冒頭"The will to change"から耳を惹きつけます。m-2"Low key"にはジョアナ・ケイロス(cl)が参加。eg + key をベースにした現代のボサ・ノヴァm-3"Best kept secret"を始め、中盤では揺れるegのサウンドに載せた微睡むような楽曲を、そしてソロ作「PACIFICA PEDRA BRANCA 」をリリースして間もない女性S.S.W.ジェニフェル・ソウザのヴォーカルが映えるメロウなm-6"Let's do it all again"からは再び彩り豊かな世界観を展開。ヴィンテージ機材が揃っているというレオナルド・マルケスのスタジオ、イーリャ・ド・コルヴォで頭の中に夢想するイメージを丁寧に、綿密に解きほぐしながら具現化したイマジネイティヴな一枚。