2013年にアルゼンチン・コルドバにてギターのパブロ・ロハスを中心に結成。エルメート・パスコアルの提唱するムジカ・ウニヴェルサリダーヂ、すべては音楽に繋がるという万有音楽理論に共鳴し、ジャズの手法に即興、アルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレから、ブラジル、ウルグアイ、ペルーなどラテン・アメリカ中の音楽要素を取り込むというコンセプトのグループ。フリアン・ボウリューとのデュオや、フロール・スール・チェロ・トリオとの共演で注目が集まるアイレナ・オルトゥーベが在籍。
冒頭から澄んだ美しいハーモニーとスキャット・シンギングが空気を満たす、コルドバのコンテンポラリー・ジャズのグループ -タングラマの2nd(2016)。偉人スピネッタに敬意を表したm-2"Flaco"などで顕著に表れる、ソングライティングのスキルに長けたパブロ・ロハス(g)の描き出すメランコリア、フレットレスbの牽引するラテン・アメリカ中の音楽要素を集めたリズムと、カラフルなアイレナ・オルトゥーベの唄声にユニゾンする管楽器。フュージョニックなサウンドと、ビッグバンドのダイナミズム、コンテンポラリー・フォルクローレの叙情性、これらを併せ持つ奇跡的な一枚。