ロサリオのギター奏者が菅二本と川沿いの叙情を醸し出すジャズ・クインテート作品
ナイロン弦クラシック・ギターを駆り、瑞々しい音色を紡ぎ出すカルロス・カサッツァのオリジナル・コンポーズに、クラリネットのインティ・サベフとフリューゲルホルンのセルヒオ・ワグネル、二本の管楽器がユニゾンや対位法で織り成すハーモニーの吹き抜ける風の如き爽快さはまさにパンパの風情。 そしてコントラバスには21世紀タンゴの革命、ディエゴ・スキッシ・クインテートでもプレイするフアン・パブロ・ナバロ。フェルナンド・タレスが主宰するバウ・レーベルのツアーでNYやマイアミでのプレイも経験したカルト・ブランダンのドラムスと対話をするように親密なリズム・セクションを展開しています。導入部やソロでのインプロゼーション、音が重なり合ってからは澄んだ心地よいアンサンブルと、川沿い音楽の叙情的なムードを醸し出しながら流れ出すリリシズムに富んだ音世界。