題して「ショーロの輪の中のギター」。トリオ・マデイラの活動でも知られるショーロ/サンバ界のギター、ゼー・パウロ・ベッケルの3枚目となるソロ・アルバム。ベト・カゼスやマルコス・スザーノのパンデイロや、ルシアナ・ハベーリョのカヴァキーニョ、ホジェリオ・カエターノやProd.でもあるマルセロ・ゴンサウヴェスの7弦ギター、曲に依ってはジョルジ・エルダーのベースも登場し、スキャットやフルートにクラリネット、あくまでショーロ・スタイルに於いてのギター表現を模索して極みの位置に達したアルバム。心地よさと技術が共存したガット・ギターの名演。
(Biscoito Fino)