春めいたカリオカの女性シンガーによるフレッシュなサンバ。SP盤コレクターの楽曲をショーロ的展開を得意とするアレンジャー/ギタリストが手がけるという作品です。
カリオカながら、4歳から住んでいたというイタリアでキャリアを開始したデニジ・スチュダルチ。ブラジルに戻って制作したデヴュー盤になります。コンテンポラリー・ダンサーでもあるマリアナ・バルタール、サンバ作家として注目を集めるマウロ・アギラールと3人で「TresVarios」という名盤をリリースしているギター奏者のルイス・アルヴィオ・アルコフラがアレンジとプロデュースを手掛ける本盤は、1万枚のレコードを所持し、ピシンギーニャの20世紀初期の録音や、ソロ・ギターの作品第一号など、歴史文化検証の貴重な資料になりうる78回転SPの収集家として名高いサンドル・ブイス(シ)の、コンポーザーとしての未発表曲ばかりを採り上げ、キコ・オルタのピアノなども交えながら、ルイス・アルヴィオの得意とする室内サロン音楽的な洗練されたショーロのスタイルで現代のアコースティック・ブラジル音楽として表現。実力者として名高いマルコス・サクラメントがゲストvoを務めるm-4"Dois a um"などフレッシュに花香るサンバが満載。
#denisstudart