2021/10/5 売り切れました
ジャズ・ギター奏者による流れるように円滑なボサ・ノヴァ
これは至極現代的なボサ・ノヴァ解釈。サンパウロ州のUNICAMPで音楽を学んだダニエル・ヂアスの初となるソロ・アルバムは、ルイス・ボンファ"Manhã de carnaval"やアリ・バホーゾ"É luxo só"、ドリヴァル・カイミ"Rosa Morena"など、ボサ・ノヴィスタにとっては定番となるスタンダードをレパートリーに挙げているのですが、そのどれもが興味深い崩し方と云いましょうか、新しい解釈が施されています。ジャズ・ギターの素養があるダニエルは、ハーモニーやヴォイシングに非常にコンテンポラリー・ジャズ的な要素を用い、唄はまるでギター奏者が弾きながらハミングで節を付けたかのようにナチュラル。ヴォーカリーズの延長線上にことばが載っているかのような佇まいで、またそれが良い味を醸し出しています。ダニエルが敬愛するギター奏者のトニーニョ・オルタがこれぞジャズ・ギターというトーンのegで"カエターノ・ヴェローゾ"No carnaval"、トム・ジョビン"Eu sei que vou te amar"に参加、またフリューゲルホーンでヴァルミール・ジルが"É luxo só"に参加するほか、この3人のオールスター・キャストでマイルス・デイヴィス"Blue in green"をプレイ。北米ジャズ・スタンダードからは"Stella by starlight"と"My Romance"も採り上げています。爽やかな手触りながら、奥が深いアコースティック・ジャズとしても捉えられる好盤。
DANIEL DIAS REBENTACAO
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