2000年代初頭にデヴュー、ブラジル関連のみならずクラブ・イヴェントなどでも積極的にライヴ・パフォーマンスを重ね、唄声の存在感と巧みなギターのみならず、ヴォイス・パーカッションやフルートの演奏も織り交ぜ、各方面で話題を攫った音楽家、Saigenji。2005年リオ・デ・ジャネイロに渡り、新世代ブラジル音楽の旗手 - カシンのプロデュースで制作された4th アルバムが、リミックス+ライヴ・ヴァージョン6曲のボーナス・トラックと共にリイシュー。
小気味よくドライヴするアーバンなサンバ・ホッキ"Breakthrough the Blue"にはじまり、ブルージーに温もりを紡ぎ出す"Rhythm"、屈指のボサノヴィスタとしてメロウにたゆたう"塩と奇跡"や"acalanto"、バーデン奏法で音楽愛を捧げたインストの"Sir Baden, meu mestre"。生き様や想いをストレートに言葉に載せ、ファルセットも駆使して体現される甘いメロディ。一本筋の通った漢気(ソウル)を感じます。