2019/8/31売り切れました。
アルゼンチン・メンドーサから新しいコンテンポラリー・フォルクローレのグループ、オホ・デ・アグア。水の瞳という名前に相応しく、マリアノ・モレーノ(p)とその兄弟(flute)を軸にフリエタ・ラパーラという女性シンガーを要する6人組の綿密なアンサンブル。南米の作曲家による古典から現代まで、幅広いレパートリーにアカデミックな要素を加えてアウトプットするというコンセプトの下活動しているそうですが、スピネッタの"A estos hombres tristes"に始まり、寡作な女性S.S.W.ガビ・ラ・マルファの"Platonico"、フュージョニックなギターによるアプローチで有名なペドロ・アスナール"Al dolor de mi gente"、そしてブラジルのエルメート・パスコアル"10 de Octubre"とチリのビオレータ・パラ"Arauco tiene una pena"をメドレー仕立てにしたりと、レパートリーの取捨択一も秀逸で、これらを水の匂いのするアコースティック・アンサンブルへと仕立て上げている点が興味深いところです。