2022/4/14売り切れました。
セシリア・サバラのソロ新作は7弦のみならず、レキントや鉄弦も導入したギター博覧会と澄んだスキャットの応酬
セシリア・サバラは、2013年から2014年いっぱいまで掛けてフランス在住のフィリップ・バーデン・パウエル(p)との
往復書簡的なデュオ作を制作、本年になってお目見えしたばかりですが、2015年の12月にレコーディングとミキシングを行った8枚目のアルバムが到着しました。テーマは「静寂の色」。
最初はクラリネットとのデュオ作、そしてフルート奏者との
インスト・タンゴ・アルバム、
ビオレータ・パラの歌曲をソロ・ギターに編曲したアルバム、フォルクローレを基盤としながらもレジーナ・スペクターやルーファス・ウェインライトの楽曲を採り上げたりもしたS.S.W.としての3作、そして近作のフィリップ・バーデン・パウエル(p)とのデュオ、と裾野広くその都度形態や編成を変えながら紡いできたセシリア・サバラの音楽。今作では、オクターヴを超えたファルセットも美しく響くスキャットを一つの楽器に見立て、本職である7弦ガット・ギターのみならず、m-2"Milagro"やm-11"Miniatura"のように鉄弦アコースティックgによるフラット・ピッキング・スタイルのインスト曲や、レキント・ギターも使用したクワイエットで瑞々しく澄んだハーモニーに重きを置いたオール・オリジナル・コンポーズによるアルバム。m-4"Las lleva el viento"や英語のm-6"No le temas"、m-14"Gris y amarillo" など歌詞が載った楽曲でも、散文詩的に語感を生かし厳選された最低限の言葉のみで風景を描くという試みが為されています。ポリリズムで中世の輪舞曲のようにクラシカルなムードのm-13" Perezoso"や、アルバム「
Presente Infinito」でも採り上げていたジョー・デラウトと共作のm-10"Coming home"を打楽器と唄のネイティヴなフォルクローレへと編曲したヴァージョンも。
セシリア・サバラのオフィシャル・サイトで試聴できます→