'16/9/12 売り切れました
アルゼンチンはラ・リオハの生まれで、著名なシンガー - ニコラス・"ネグロ"・カリオンを父に持ち、リト・ビターレやマノロ・フアレスらのグループに籍を置き、メルセデス・ソーサら大御所やアカ・セカ・トリオら現在のミュージシャンたちとも仕事をしてきた木管奏者 (ss, flute, quena) がビクトル・カリオン。父の渾名を冠した初のリーダー作では、一曲目のみ参加するギター奏者ダニエル・オメルの作品や、全面的に参加を果たすラ・マキナ・シネマティカ/ファイン=マンテガ・デュオのエセキエル・マンテガのポエティカルな楽曲、そしてカリオンの自作曲とコンテンポラリー・ジャズの風合いを前面に押し出したレパートリーが並びますが、中にはクラシカルなアルベルト・ヒナステラ楽曲"Danza para la moza donosa" の滑らかな解釈やクラウス・オガーマン"Boulevard Tristesse" のソプラノ・サックス独奏などもあり、ギド・マルチネス(b)、マリオ・グッソ(drs) を含めたクアルテートで、「フォルクローレやタンゴ楽曲を演奏するという直接的なアプローチをせず、如何にアルゼンチン的なエッセンスを感じ取ってもらえるか」に主眼をおいて制作されたインストゥルメンタル作品。