以前にセシル・テイラーを彷彿とさせるプリペアード・ピアノやマリンバと共演した作品「
Baqte ensemble」で我々を驚かせてくれたサンパウロの女性ピアノ奏者カリン・フェルナンデス。奇才カルロス・カレカが精鋭ピアニストを集めたアルバム「
alma boa de lugar nenhum」にも参加しています。今回は現代音楽分野でスペイン在住のブラジル人コンポーザー、エヂソン・ザンプローニャの2005年からの作品を収録。ピアノ・ソロにはじまり、3台のピアノに向けて書かれた曲、そしてピアノとパーカッションのための作品に、アドリアナ・ホルツ(cello) ら管弦楽三重奏との共演(vln,cl,cello,p)にチェロとのデュオ、今作の為にカリン・フェルナンデスがエヂソン・ザンブローニャに発注したピアノ・ソロ曲と趣向が凝らされた6つの作品は、静寂と前衛的な響き、暗闇の緊張、移り行く心情を描き出したかのように劇場型。アヴァンギャルドでシアトリカルなムードに包まれています。本アルバムはサンパウロ州政府による文化活動助成プログラムによって制作。