2021/5/8売り切れました。
'80年ブエノス・アイレス生まれのフロレンシア・オテロは10歳でピアノを学び始め、ヘネラル・サン・マルティン音楽院の叙情詩ヴォーカル科を卒業、ジャズやブラジル音楽の魅力に目覚めこれらを唄うインタープリーターであり、歌手養成のクラスを受け持つ講師としての仕事もしています。60年代末に登場、自身のアコースティック・ギターやピアノに唄のシンプルな構成のフォーク・ミュージックで幅広い支持を得たジョニ・ミッチェル。彼女の独特の譜割で唄われ印象を色濃く残すリリシズムと、アルゼンチンの多彩なフォルクローレ・リズムから派生する美しい旋律、この共通項、どちらも水の匂いを感じさせるその瑞々しい旋律。フロレンシア・オテロは詩的でナチュラリズムに即した自身の唄声を、多くのシンパシーを感じるジョニ・ミッチェルの初期キャリアと重ねあわせる事で初のアルバム作品として最善の表現をしています。レパートリーは4枚目の大傑作「ブルー」('71年)からが最も多く、タイトル曲に始まり、"river"、あの名曲"a case of you" などをブエノス・アイレスのジャズ・ミュージシャンたち... 繊細なタッチのピアノを聴かせるパウラ・ショクロンや、eギター、aサックスにクラリネット、ベースにマルティン・ロペス・グランデによるドラム、と川沿い音楽のフォーメーション、そしてゲスト奏者にサックスのロドリゴ・ドミンゲス、女性シンガーのメリーナ・モギレフスキー(彼女のソロも入荷してきてますので後日ご紹介差し上げます)らを迎え、ブエノス・アイレス流のジョニ・ミッチェルを。後にチャールズ・ミンガスらジャズのミュージシャンを交えてゆく布石ともシンクロした選曲となっており、フリー・ジャズにポエトリー・リーディングといったアヴァンな風情の"both side now"やヴォイス・インプロヴィゼーションの"the dry cleaner" などではドラムスの代わりにカホンが活躍したりも。
試聴は
http://florenciaotero.bandcamp.com/