2024/4/6 売り切れました。
以前に来日ツアーの経験もあり、映像プロジェクトを立ち上げるなど精力的な活動をみせる女性シンガー、ルイザ・サリスも在籍していたカリオカの男女混成アカペラ・グループ - オルヂナリウス。ショーロの雰囲気にこだわったアルバムだったり、前作ではカルメン・ミランダのレパートリーを再解釈したりと、アルバムごとに明確なコンセプトをうちたてて制作するグループの通算5枚目。
アルバム・タイトル「Para"l"elas」の"l"の部分だけ薄い色使いとなっているのは、平行線という単語の意味と、彼女たちに向けてという意味のダブル・ミーニング。ドナ・イヴォニ・ララ"Alguém me Avisou"、ジョイス・モレーノ"Feminina"、テレーザ・クリスチーナ"Cantar"、マイーザ"Ouça"、ホーザ・パッソス"Dunas"、マリーザ・モンチ"Blanco"...どれもブラジル音楽、MPB(Musica Popular Brasileilra) の歴史を切り拓いてきた女性先駆者たちの楽曲にスポットを当て、ダバダバ・スキャットとハーモニーの陽気で華やいだバブルガム・コーラスに仕立てています。今作ではメンバーチェンジがあり、セプテート編成となったオルヂナリウス。アレンジを担うメンバーのアウグスト・オルヂニによる編曲は、最小限のパーカッションとコーラス・ハーモニーで祝祭的な昂揚を演出するだけでなく、ドローリス・デュラン=A.C.ジョビン"Estrada do Sol"とジャズ・スタンダードの"Take Five"をメドレー形式で繋いだり、サンバとビバップが融合した"Chiclete com Banana"と女性作曲家シキーニャ・ゴンザーガ"Atraente"をメドレーとしたり、と楽しい工夫も凝らしてあります。3月8日の国際女性デーに合わせてデジタル・リリースされ、時を経てフィジカルCDもリリース。