メランコリアと繊細さを併せ持ったブエノス・アイレス産宅録インディー・フォーキー・エレトロニカ2021。
プント・イ・パシフィコは、1996年生まれのフランシスコ・スレタのひとりユニット。深刻な不況に陥った国家の首都で暮らすひとりの若者が抱える不安感、閉じこもった自宅部屋で巡るモラトリアムな思い、これらをテキストに書きつけ、コンピューター上でフォルクローレの国、アルゼンチン人ならではのポリリズムを打ち込み、重ねたシンセやギターのテクスチュアは、まさに親密なベッドルーム・ポップ。プロデューサーには、ベラ・スピネッタの作品やカンデラリア・サマルで知られるモレウこと、ギド・モレッティが起用されています。