いまだ20代前半、ブラジル北東部ペルナンブーコ・レシーフェからソフト・タッチなヴォーカル+フルート+7弦ギターのサンバ・レジェンド+サンプラーやエフェクトを使った奇天烈でダイナミックな曲構成と音世界をもってしてオーディエンスをアッと云わせたモンボジョがトラマに移籍、2枚目のアルバムをリリース。ブラジル音楽の豊富な土壌とフィルター・ノイズやサーフ・ガレージ、ダブを混合し複合トレンドをコレでもかと詰め込んだ前作にも増して、高いクオリティーを誇る音場が次々と表情を変えてゆく。曲はどれも3分前後にギュッと凝縮され、紐で繋いでおかないと明後日の方向へと跳んでいってしまいそうな程フワフワした浮遊感に満ちているのだが、同時に人力にて紡ぎだすリズムに瞬発力や力強さと説得力があって表情が綻んでしまう。ロス・エルマーノスやカシン+2、ムタンチスやムンド・リヴリSA、ステレオラブ...彼らのオルタネイティヴィティーを脅かす存在となったモンボジョ。プロデュースはオットーやプラネット・ヘンプ、サポタージ、サポトーニ等で鍵盤やアレンジを担当して来たダニエル・ガンジャマン。
セーウ、トン・ゼー、
シダダォン・インスチガードのフェルナンド・カタタウ参加。凄すぎ。
旧譜:Mombojo / nadadenovo