2021/5/7 在庫一枚ありました。
*かつてアルゼンチン音響派と呼ばれていたカブサッキ、A.フラノフ、モノ・フォンタナあたりを彷彿とさせるサウンディングの幻影、ポストロックの前衛的なビート、現在のフィールドであるアルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレからインスパイアされたジャズ・マナー、フュージョニックなepのトーン。ロサリオを拠点に数多くの音楽家たちと作品や舞台を共にしてきたマリアノ・ルッヒエリ(ep, syn) とルシアノ・ルッヒエリ(drs, per) の兄弟によるインスト・デュオ作。
初期衝動に忠実な音響ジャズ・フュージョン、アルゼンチンはロサリオから
アルバム・タイトルは「家へのゆったりした道のり」。オリジナル・コンポーズは全て鍵盤奏者のマリアノが思春期の頃にアナログ・シンセのワークステーションで作曲した楽曲を元にしています。そこにキャリアを経て培ってきたジャズのソロ手法やリズム解釈を加えアウトプットしたのが本アルバム。アルゼンチンのインディペンデントなミュージシャンたちからも敬愛される、キューバ人S.S.W.シルビオ・ロドリゲスの楽曲を仏語の朗読とシンセティックな幻想のハーモニーで解釈した冒頭"Sólo el amor"から、お互いに作品を通じた交流を持つサンタ・フェのラッパー、エミリアーノ・デルフィーノ a.k.a. デルフィーノ・フロウが参加した"Peceptores del mensaje"まで、この時代に癖になる趣向が散りばめられた異色作。