2023/11/21 売り切れました。
さて、遅ればせながら世界の美しく繊細な音楽を紹介する bar buenos aires のコンピレイション9作目、秋の夜更けのピアノをイメージした「Otoño」が入荷してまいりました。読書などおうち時間のお供に、リリシズム溢れる南米や南欧のピアノ奏者による快演をお楽しみいただける一枚となっております。大洋レコードで扱っております、ホドリゴ・ブラガンサとベンジャミン・タウブキン
「SobreVoo」(現在売り切れ中) からの一曲も。
イタリアのアントニオ・ファラオによるティレニア海の紺碧の海のように澄んだピアノが静かにアルバムの幕開けを告げる。アフリカや南米など多彩な音楽を愛するステファン・サン・フアンは、ブラジルのピアニスト、ヴィトール・ゴンサウヴェスと共にシックな音を響かせ、ベネズエラ出身のエドワード・サイモンは揺らめく青白い炎のような瞑想的な音を鳴らす。ブラジルはサンパウロのベンジャミン・タウブキンやリオ・デ・ジャネイロのアントニオ・アドルフォに通底するのは、南米の洗練されたピアニスト特有のエレガントな佇まい。さらにポルトガルのジャズ・アコーディオン奏者ジョアン・パラダスによるエレクトリック・インストゥルメンツの音色や、イタリアのマウロ・グロッシのピアノがアンドレア・ダルベッコのヴィブラフォンと重なり合うデュオ・アンサンブルなど、その透明感のある幻想的な音の共鳴に耳を奪われる。そしてエンディングは、アルゼンチンのフェルナンド・オテロが、女優であり音楽家であった母のエルザ・マーバルの面影を辿るように果てしない優しさを叙情的に描いた「プリマドンナ」で幕を閉じる。(ライナーノーツより)
■トラックリスト
01. B.E. / Antonio Faraò
02. Love Is A Losing Game / Stéphane San Juan & Sambacool
03. Simplicity / Edward Simon
04. Piano / Rodrigo Bragança – Benjamin Taubkin
05. Frank Among The Stars / Daniele di Bonaventura
06. Outubro / Antonio Adolfo
07. Varazdin’s Landscape / João Barradas
08. Four Tones Tune / Mauro Grossi & Andrea Dulbecco Duo
09. Velvet Gloves & Spit / Michael Wollny
10. Cuando Se Detiene El Tiempo / Lucas Delgado
11. Grace #7 / Carsten Dahl
12. Rue De Lourmel / Mas Trio
13. Prima Donna / Fernando Otero