BsAs パレルモ・シーンから、興味深い一枚!
ボサ・ノヴァからラテン・ルーツ・ミックス・フォークまでをガンボ状に、ユーモラスにアウトプットしてきたブエノス・アイレスの五人組バンド - Doris の主要メンバーであったナチョ・ロドリゲスのソロ・プロジェクトが発進。ウクレレでミニマムに水のある風景を描き出すリーディング・トラックから始まり、夢想家のベッドルーム・サウンド的な美しいコーラス・ワークとラテン・リズム、その名も”ボッサ”、”フォックストロット”、と名付けられた曲が並ぶナチョのマイ・ワールドを、ハノ・セイトゥン(cello, contrabass, 別名アルヴィ・シンガー)、ファクンド・フローレス(per, プラネタンゴス、ポラコ・サンシャイン)との生楽器編成のトリオで、瑞々しくメランコリーな唄もどこかストレンジに、しかし朗らかで独創的な世界をつくりあげています。5・7・5の美学、わびさびに目覚めたということなのか、盤面に小林一茶の生年と禅問答のようなものが印刷されておりお茶目さを覗かせています。パブロ・グリンホトがゲスト参加するAtardeci ではユパンキの歌詞朗読も引用。