新感覚フォルクローレの道程、リリアナ・エレーロ。哀愁の中に情熱をたぎらせた定評のある一流の歌唱。川沿いの二都市をテーマに掲げ豪華ゲスト陣と共に実験的要素からアルゼンチン・ロックまで含有した詩的なサウンドスケープ二枚組。
”川岸”と名付けられたこのCDは「内面にある記憶と都市」、「二つの都市を流れる川」と云うテーマがあるのでリリアナ・エレーロが川から顔を出している訳です。ここでいう二つの都市とはウルグアイとアルゼンチンのパラナのこと。彼の地で数えきれない程の人々に唄い継がれたフォルクロリックな曲もリリアナの研ぎすまされたフィルターを通して収録、1枚目はパラナ編としてフォルクローレの名作家ラモン・アヤ?ラやアルゼンチン・ロックのレジェンド:フィト・パエス、チャマメ奏者としてしられるアントニオ・タラゴ・ロスなどの曲を収録。2枚目のウルグアイ編には新世代若手S.S.W.きっての才能を誇るフェルナンド・カブレラを始め、ブラジル音楽の歴史に名を刻むヘナート・テイシェラの曲も採りあげている。モダンな切り口のプロデュース・ワークに定評のあるディエゴ・ロロンとの継続的なタッグが一段と冴え渡り、フォルクローレとアルゼンチン・ロック/ポピュラーの土壌に生える芝を総張り替えしてしまったようなフレッシュさが魅力的に響く極上のアルバム! ゲスト陣は上記本文登場人物に加えて、ウーゴ・ファットルーソ兄弟、ルーベン・ラダ、ルイス・ボルコフ、エスピリート・サント...etc、オールスター・キャストが参加。