フレンチ女性シンガー・ソングライター:オーシェンの2nd。ブンチェロやM、ジャンヌ・シェラールなど多くの作品に参加するヴァイオリンチェロ奏者ヴァンサン・セガールのアレンジはエレキ・ギターとチェロ、必要最小限の打楽器と非常に少ない音数でオーシェンの良質な唄声を引き立てる。フレッシュな恋心、別れた男達、自己中心的なシンガーたちへのアイロニー、女性としての生き方、知性的でリリカルに綴られる唄がカリブ風味だったりブラジル音楽風味だったり、まるで映画音楽かのように想像力や情感をかきたてられる素敵な一枚。シンプルで的確、しかも刺激的。後に残るだろう普遍的な唄。