Selmma Carvalho / O que sera que esta na moda ?

型番 CD333SC-06
販売価格 2,515円(税込)
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ミナス州ベロ・オリゾンチ出身、持ち前の透き通った声で我々を魅了する女性MPBシンガー、セルンマ・カルヴァーリョが洗い清められた涼しやかなサウンドを纏いリリース。高感度と優雅さ、そしてポピュラリティが同居した見事な唄の数々。これがリリースされたばかりの3rdアルバム!(スヴァミ・ジュニオール他ゲスト多数参加)

シンガーでありピアニストでもあるセルンマ・カルヴァーリョは90年代後半に1stアルバムをリリースして以来、シャープ賞をはじめとするMPB歌手としての栄誉に輝いて来ました。本盤では通称”インテールプリチ”と呼ばれる「他の人が作った唄を採り上げ、自身は歌唱に専念する」スタイルに徹し、あまり知られていない曲を自分の色に染めてスポットを当てようという意図が汲み取れます。アルバム・タイトルは「何が流行るのでしょう?」の意をなし、これはシンガーとして実直な姿勢を貫き通してきたセルンマには似つかわしくない言葉かも知れません。しかし先ほどの”インテールプリチ”の立場である彼女からしてみれば、自ら惚れ込んだ楽曲にこれでもかとアイディアを注ぎ込み丁寧に仕上げられた本アルバムからヒットが生まれない筈がなかろうという自信を覗かせているのでは、と邪知したくもなります。
 エルザ・ソアレスらに曲を提供しているシンガー・ソングライター - ヴァンデル・リーの作となる「考慮に入れられるために」m-1でドブロ・ギターと土埃舞う郷愁感を描き出したと思えば、元チタンスでマリーザ・モンチのパートナーでもあったナンド・ヘイス作の「また独り」をカホーンやバンジョーにフルートの新鮮なアンサンブルと共に刷新したm-2、ブラジル音楽界屈指の都会派クリエイター?セルソ・フォンセカの代表作「ポラロイド」をイマジネイティヴなエレクトロ・エレメンツで演じたm-3にはセルジオ・モレイラがゲストで参加、本アルバムのプロデュースを務めるホジェリオ・デラヨン(g)がセルンマに紹介したという女性シンガー - ヴェロニカ・サビーノの作品「時間のトンネル」m-5には微睡むような音色のアコーディオンでトニーニョ・フェハグッチが参加、北東部きっての新世代シンガー・ソングライター?ゼカ・バレイロ作のロッカ・バラードm-5、ゼカ・バレイロのバンドでも活躍するトゥッコ・マルコンデス(g)によって海辺の潮騒を思わせるサウンド・ディレクションが施された「時間のしるし」m-6、ファロファ・カリオカやペドロ・ルイスなど様々なアーチストのアルバムに参加してキャリアを積んだ女性シンガー・ソングライター?スエリー・メスキータによる曲はm-7とm-11の二曲を収録、アルマゼンなるミナス産のバンドで活動するタッタ・スパーラの"この場所で”m-8は瑞々しいメロディが活きた新世代ポップ、バイーアのサンバ作家バタチーニョ作のm-9はゲスト参加のホベルト・ガルシアによる切なくむせび泣くようなフリューゲル・ホルン、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの面々との仕事でも知られる国際的なプレイヤー - スヴァミ・ジュニオールの7弦ギターと共に唄いあげるサンバ・カンサォン、アルゼンチン音楽とも近しいメランコリカを携えたヴィトル・ハミル作のm-10、ジョーヴェン・グアルダ期のロック・アーチスト - ホベルト・カルロスのレパートリーをジャンベなど異色な楽器やラップと共にオルタネイティヴに昇華したm-12、エキセントリックな作風で知られるクレベール・アルブケルケ作のm-13はブラスやカヴァキーニョが生き生きと跳ねるソウルフルな仕上がり…
 どの曲も”表現者”セルンマ・カルヴァーリョにとって欠かせないレパートリーとなっていくことは必至です。それだけに手の込んだアレンジメントや味付けがなされてますが、基本的にはセルンマの唄が際立って届いてきます。過ぎ去る風景に想いを馳せながらカラッと澄んだ空気を思いっきり体に会得することができる、そんな音模様のアルバムです。


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伊藤亮介



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