レニーニ、モスカ、ホルヘ・ドレクスレルらのリリカルな手法と通ずる、エレクトリックとアコースティックのエレメントを絶妙にブレンドしたハイブリッド・ブラジリアン・ポップ。全ての曲に別々のプロデューサーを立てた、万華 鏡のようなこのアルバムは、その名も「モザイコ」。徐々に調子を上げていき 、サビでサンプリング・ループとの同期ビートへとなだれ込む本家モスカ参加 のm-5。セルジーニョ・RのラガDJ/MCをフィーチャーしたアクースティック・ラバーズ・ロック、m-2。名もなき名士を慈しむように雨だれを思わせるし っとりとしたファンクm-4にはホベルト・コエーリョ。物語を語るように不思 議な世界観を醸し出すルカ・ハエリ(p)、オットーのProd.でも知られるマウリ シオ・タギリアリらYBrazilレーベル勢が参加した(マルセロ・キンタリーニャ の前作はYBrazilからリリース)m-8、m-10、m-7など。そしてこれらのプロデ ューサー達を一同に介し豪華な仕上げをした集大成的なm-1"Mosaico"。ソリッ ドに尖った触覚でアーチスティックにポピュラー音楽を表現するこのセンス、日本でも多くのリスナーが求めているだろうものが此処に。