ポスト、エクスペリメンタル通過のフォルクロリコ。ショート・ヘアの快活な女性ヴォーカルがフロントに立ったデュラティエラ登場。リト・ビターレ(p)、ビセラ・クラッシュ(vln / vln / cello / cello ) ゲスト参加。レパートリーこそメキシコのトラッドやウルグアイのハイメ・ロース、アルゼンチンのファルーやイネス・バジャラらの曲をやっており、構成もカホーンの集団 - ソリーノ・カホーネスの一員でもあるニコラス・アロージョやタンゴ・ジャズのグループ - ビセベルサの一員フアン・パブロ・サラコ (eg)が正規のメンバーに名を連ねるなど、フォルクローレ基盤であるのは確かなのですが、ウイリー・ゴンザレスとのデュオなどで知られる女性シンガー - ミカエラ・ビタのエモーショナルなヴォーカルに呼応するかのように、エフェクトも用いたモダンでオルタネイティヴなアレンジが施されて、新時代フォルクロリコな機運を感じさせてくれます。トール・サイズのデジパックに収まった全10曲。