2024/2/27再入荷分売り切れました。
MIRAR = (見ること)。視覚が呼び起こしたイマジネーション拡がるハーモニー構成。陽の昇降が行われる時間、河が注ぎ込む大海の水辺に聞こえる音。ラプラタ川流域音楽の澄んだエッセンスのみを汲み取ったかのようなアコースティックな音場、柔らかい物腰で綴られる詩情。アルゼンチンのシンガー・ソングライター - ダリオ・リポビッチによる大傑作!
見ることから始まって他の感覚が共鳴する - 見たものについて話したり、時々それらが唄となったり... 2004年から2009年まで、時間を掛けてじっくりと漉されて純度を増した音楽のみがここにはあります。英国人作家ジョン・ベルジェの詩を西語にし、曲を付けた一曲目”Berger" に始まり、ルイス・コンデ(cl)、レイラ・チェロ(cello / visera crash, L.アリスティムーニョのバック)らとの現代・室内楽的アンサンブルや、アルパのきらめいた音色など、少なくも研ぎすまされた音数だけを携えて紡ぐ生ギターの静かなる体感リズム、詩情を醸し出すソフィスケイトされた唄声は時にパートナーのソフィア・エスカルド(acc, vo)とのデュオを交えて。これら小曲の作品づくりを行っている期間に育まれた2人の新たな生命、赤ちゃんの泣き声も曲を構築する一角として録音されています。時折魅せるアヴァンな風景も、トロバドールの寂寥も、十二分にその意義を感じ取れて思わず惹き込まれてしまいます。美しいハーモニーと詩情、心象風景を切り取った歌の数々.... このダリオ・リポビッチは子供向け短編アニメーションなどへ楽曲提供をおこなってきたというキャリアの持ち主なのですが、その中でも舞台音楽を担当した際の作品タイトルに、これ以上彼に合致するものもないだろうというものを見つけました---「Hotel melanc?lico」。全15曲がひとつの物語の章を成しているかのように、美しい抑揚と流れを持ったCD作品。ハードなペーパー・カバーに一体となり製本綴じがなされたブックレットの仕様にもグッときます。