語り継がれるブラジル音楽のムーヴメント、トロピカリズモの中心となった彼らは、今もなおブラジル・ポピュラー音楽を牽引している。2002年一時限りの復活を遂げた奇蹟の四方形、10万人を前にしたコパカバーナ劇場でのライヴがDVDの映像に!
バイーア同郷の4人、カエターノ、ジル、ベターニア、ガルが集ってショーが行われた'76年。美しきボサノヴァ・アルバム『ドミンゴ(カエターノ&ガル)』でのデヴューから10周年を数えていた。そしてリリースされたレコードが『ドーシス・バルバロス』。ボサノヴァからイエ・イエ・イエにジョーベン・グアルダと経て、”サージェント・ペパーズ”に影響を受けたトロピカリスタ達はヒッピー的な外見と軍事政権に対する反骨のメッセージを(そのおかげで亡命していた)、ボサノヴァ/サンバにサイケデリック・ロックを混ぜ合わせた全く新しいサウンドで提示していた。
その後'94年にリオのエスコーラ・ヂ・サンバ(サンバ学校)”エスタシォン・プリメイラ・マンゲイラ”へのオマージュという形でグループは一時的に再結成、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの公演を行った。
25年を経た'02年12月7日と8日に、10万人の観衆を集めてコパカバーナで行われたパォン・ミュージックのイベントに於いての再結成ショー・パフォーマンスを収録したのは、『エウ・トゥ・エリス』で知られるアンドルシャ・ヴァディントン。本編にインサートされる'78年に上映されたジョン・トブ・アズライ監督によるパルコ・スタジオでのレコーディング風景などのドキュメント・フィルムも貴重だ。
ライヴでパフォーマンスされている曲たちは、'76年『ドーシス・バルバロス』からのものをはじめ、m-1、m-4はジルによる未発表曲、m-3、m-9はオリジナル・アルバムに未収録のもの。そしてエクストラ・トラックとして彼等と同じくバイアーノのドリヴァル・カイミによる「サウダージ・ヂ・バイーア」など未発表クリップを収録。