ミナス・ジェライス出身の女性S.S.W.。奇をてらうことなく、実直に、シンプルに。オーガニックな風景を普遍的でリリカルな音楽で描き出すことのできるヒューマン・サイズのアーチスト、コンスエロ・ヂ・パウラの新作。クレジットを見ればトニーニョ・フェハグッチ(acc)、ネイマール・ヂアス(viola caipira/g) 、そしてギター奏者/アレンジャーとしても知られるマリオ・ジルがエンジニアを務めます。
前作に引き続き、サンバ・パウリスタの重要なコンポーザーで惜しまれつつ2年前に他界してしまったフーベンス・ノゲイラが書いたメロディにコンスエロ・ヂ・パウラが詩を載せたもの、或いはコンスエロの詩にフーベンス・ノゲイラがメロディを付けたもの、このコラボレイションが11曲に、詩曲ともにコンスエロによるものが2篇。書籍として詩集も発表しているコンスエロが、女流詩人として名高いセシリア・メイレリスの世界観に感銘を受けて描き出した詩情と、輪舞曲集や山々の澄んだ空気の清々しさを音に封じ込めてきた現代ブラジル音楽を代表するプレイヤーたちの会遇で紡ぎだされる普遍的かつ神秘的な唄たち。