サンプラーやループを駆使するのですが、インプロやノイズとは対極の”コンセプチュアル”で”ポピュラリティのある”楽曲を構成するエクスペリメンタルなミュージシャン、フアン・スチュアート (Juan Stewart)。元はハイメ・シン・ティエラというストレンジ・ポップ/エレクトロニカのグループでベースと鍵盤を担当していました。疾走感のあるインスト・ポスト・ロックで傑作と評判の前作「Oui」に続いて制作されたのが新譜の「Los Dias」。なんと今回はピアノ独奏を中心に、フレーズをループ・ステーションでリピートさせ別のシーケンスを足していったり、ととても静かで雨情風景に似合うアルバムとなっています。ボゥっと物思いに耽ってしまいますね。