サンパウロ発のサンバ・ホッキ。しかも女性vo。ピアフやニナ・シモン、ムタンチスからトン・ゼーまでをフェイヴァリットに挙げるシンガー/ソングライターのララ・アウフランが立ち上げたヴィンテージ感漂うブラックでダンサブルな楽曲を奏でるバンド。
まるで往年のソウル・シンガーのように情念を込めてポルトガル語に英語に仏語で唄われる歌詞、epやegのヴィンテージなトーンにマルチ木管奏者+tb奏者で生み出す賑やかなグルーヴ。30年代〜50年代の最も生き生きと躍動していたジャズやR&Bの影響を基盤に、ここにはサンバ・ホッキ、ブギー、ムーラン・ルージュのムードもあり、パーティー好きなブラジルの夜には欠かせない存在になっていることが伺い知れます。女性版トリオ・モコトーのような冒頭"Hora de in embora" やm-9"Nao tem volta"から、一際ブラックでソウルフルなm-2"I believe (in your love)"、一転してウディ・アレンの映画にインスパイアされたというm-3"Volta logo, my dear"や、英語歌詞アカペラで50sのムードを醸し出す"Anybody but you"、 生ピアノのブギーに仏語詩、コズミックなエフェクトが新鮮なm-10"mon mec et moi"などなど、ラウラ・ヴロナ、セイシェリスのフェルナンド・コエーリョ(g)、シャルリー&オス・マヘータスのアンドレー・ヴァ(g)ら音楽仲間も大勢参加。これからのパーティ・シーズンを彩るフレッシュでヴィンテージなトーン、賑わいと愛情を音に委ねて見事に演出する一枚、いかがでしょうか?