Tete Espindola / ALBUM TETE (2枚組豪華装丁)

型番 CDSS0051/13
販売価格 4,787円(税込)
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ナー・オゼッチらとアーティスティックなブラジル音楽で盛り上がったヴァングアルダ・パウリスタ・ムーヴメントのエポック的存在でもあるテテ・エスピンドーラの新作は、未CD化だった4thアルバム「Passaros na garganta」(1982) と新作「Asas do etereo」(2013) の豪華装丁ダブル・アルバム。ジスモンチ(p)、エルメート(escaleta)、テコ・カルドーゾ(flute)、ボカート(tb)、ジャキス・モレレンバウム(cello)らにかつてのアルバムでも共作を行なってきたアヒーゴ・バルナベー(vo)、そして息子のS.S.W. ダニ・ブラッキ(g,vo)らが参加。


兄妹に彫刻家(ウンベルト)や同業の歌手(アルジーラ.E)もいる芸術一家出身のテテ。この兄妹のうちソングライターとなったジェラルドをはじめ、エクスペリメンタルな女性S.S.W.イアラ・ヘンノの父でもある作家・作詞家のカルロス・ヘンノ、ヴァングアルダ・パウリスタの主要アーチストでもあるアヒーゴ・バルナベーらと共作されたキャリア初期の楽曲たちは、自身が紡ぐジアニー二製12弦ギターの煌めいた音色、ブラジルのカントリー・ミュージック的カテゴリーとなるセルタネージョのフォーキーな佇まいに、テテの頭のてっぺんに共鳴させたリゾナンス歌唱法で跳躍する高音を生み出し実験的なハーモニーを持ち込むという手法で、先鋭的な感覚の、しかしどこか叙情詩のような幻想ムードをも醸し出すのですが、30年を経て昨年制作された作品との共通点に驚かされます。前述の著名なゲスト音楽家たちに加えてギター・デュオのデュオフェルや、ヴィブラフォンのフェリックス・ヴァギネル、ボディ・パーカッションのマルセロ・プレット... 80年代初頭から2000年代まで異なる時代に書かれた曲毎に適材適所で特徴的な音楽家を招いた結果、表現が尖っていたころと寸分違わぬ芸術性を生み出すことに成功しています。楽曲制作のパートナーでもあるアルナルド・ブラッキとの間にもたらされた'87年生まれの息子ダニ・ブラッキと共演している'84年作のm-6"Trigo do amor"が、ダニ・ブラッキのソロ作やダニがブレイクする以前に参加していたシンコ・ア・セコのアーバンな雰囲気を持っているのも不思議な一致。30年ブレずに現在のシーンとも共鳴する表現活動、これもアート人としての信念の成せる技でしょうか。




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伊藤亮介



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