フランスで音楽素養を磨いた後にブラジルに渡り、サンバ/ショーロ界のヴァイオリン奏者として押しも押されぬ存在となったニコラス・クラシッキ。サンバの女帝 - ベッチ・カルヴァーリョやMPBの華やかなスター - マリーザ・モンチ、ショーロ大御所のエポカ・ヂ・オウロ、7弦ギターの名手パウロ・セッチ・コルダスやヤマンドゥ・コスタ...参加したアルバムやセッションは数知れず。自身でも今までに「
Na Lapa」「
Cacua」と2枚のアルバムをリリースしていますが、今回は自身のバンド”コルデスチーノス”を率いての3枚目オリジナル・アルバム。パンデイロとの軽やかなホーダ・ヂ・サンバに始まり、ハベッカ(北東部のヴァイオリン)奏者マルコス・モレッタとのせめぎ合いが格好良いコーコのリズム、東洋的な雰囲気へと姿を変えたゼー・ケチ作の”オピニアゥン”、ウッドベースのわななきから始まるルイズ・ゴンザーガ作の”アスン・プレート”、尺八のようなピファーノ(北東部の笛)の音色で始まるマラカトゥ...ダンサブルなインストゥルメンタル音楽の粋、ここに極まれり!