ブラジル北東部ルーツのバンド、メストリ・アンブロージオ出身で前作までは管など生楽器のみで構成されたア・フローレスタスを率いたシバ。新作は一風変わったいま流のロック・バンドのフォーメーションで制作、名義もシバ&ア・フローレスタスからシバ単独のものとなっています。その編成ですが、シバの唄とeギター、ア・フローレスタからチューバ奏者のレオ・ジェルヴァージオがベース・パートを、そしてマルチ・インストゥルメンタリスタぶりを発揮したソロ2作目が評判のアントニオ・ロウレイロがヴィブラフォンを、ドラムスはサミュエル・フラガが担当。プロデュースはポストロック通過後のサイケデリアを体現するシダダォン・インスチガードのフェルナンド・カタタウとシバの共同で、ミキシングをユリ・カリウも参加して行なっています。ヴェンテージのリズム・ボックスの奏でるボレロからフォホーへと展開したり多彩ですが、決して急く事のないゆったりと構えた骨太のビートに侠気を感じます。
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