ニュー・ウエーヴ通過後のアート・ロック的要素を醸し出すホワイト・ファンク、サンパウロの前衛音楽ムーヴメントを今に継ぐスペシャルなプロジェクト
イタマール・アスンサォンのバックを務めていたのが、バンド - イスカ・ヂ・ポリーシア。イタマール亡き後もイレギュラーでショーを行ったりしていた模様ですが、初となるバンド単体での作品が発表されました。これがニュー・ウエーヴ通過後のアート・ロック的要素を醸し出すホワイト・ファンクを満載したご機嫌な一枚。ボカート(tb)、アルナルド・アントゥネス、ゼカ・バレイロ、トン・ゼーがゲスト参加。
バンドのオリジナル・メンバーであるパウロ・ルプチ(b)を中心に、ソロ・シンガーとして耽美的な作品を発表しているヴァンジ・ミレー(vo)、トゥリッパとグスタヴォ・ルイス(フイス)姉弟の実父であり、ジャーナリストとしても活動するルイス・シャガスらが再集結。ペリクリス・カヴァルカンチ、アルナルド・アントゥネス、アヒーゴ・バルナベー、イアラの父であるカルロス・ヘンノにトン・ゼー、そしてパウロやヴァンジらバンド・メンバー。80年代からのヴァングアルダ・パウリスタの時代に多くの楽曲を書き、尚且つ現役を貫くコンポーザー陣のうち何人かが自作曲にゲスト参加をしたりしながら、アフロ・マナーの裏拍に構えたベース、シングル・コイルegのカッティング、掛け合いも含んだ多勢のコーラス・ワーク。艶かしい妖しさと乾いたグルーヴは決して懐古主義のみに留まらない先鋭の格好よさで迫ります。