大人の為の子供音楽。ナンセンスと下世話が詰まった問題作。ポル語の判るひとが居るところで掛けるのは危険 ?!
アダルト・チルドレン、大人になりきれない少年たちの為の音楽。クリチーバ出身でヴァングァルダ・パウリスタ・ムーヴメントの頃から活躍し、トム・ウエイツのカヴァー集に、アンドレ・メマーリら一流ピアノ奏者と声とピアノのアルバムを作ったり、ヴァングァルダ・パウリスタの曲たちにコンテンポラリーな解釈を加えた企画アルバムを首謀したり、また類い稀なるソング・ライティングのセンスはテレボッサ、ダニエラ・アルカルピ、リリアナ・エレーロまでに曲提供を行なっていることでも伺い知れます。さて本作は、日常こどもたちが怒られるのを承知で口にせずには居られない、おっぱい、おならにゲップ、鼻くそ... 仕様もないものを題材に大人向けのシモの題材も織り交ぜて、レゲトンにラップにマルシャにと大のオトナたちが全力で遊ぶ作品。前作「Made in China」からタッグを組むマルチ奏者/電子音楽家のマルシオ・ニグロ、名作「Tudo Que Respira Quer Comer」でプロデュースを行なったマエストロ- マリオ・マンガの両名と本気で最高峰の音作りに取り組んでいます。マリオ・マンガの孫、女教師役を担うブルーナ・カラン、アンドレ・アブジャムハらがゲスト参加。ファンキで豆腐や小豆、納豆に言及したm-8 "Soca o pilao"、マリオ・マンガがチェロを手にチェンバー・アレンジの本領を発揮したm-10"Meleca"、ブラジル音楽から親密な室内楽にエレクトロ、凝ったサウンド・メイクと下世話な題材のギャップ。