ノアの箱船に載ったとされる動物たちを題材に詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスがトッキーニョたちと作成した楽曲たち。子供たちにもその物語が伝わるよう、そして未来に残したいブラジル音楽の表現者たちを多く詰めた傑作とされますが、33年を経てリメイクされました。企画立案はヴィニシウスの娘スザーナ・モライスとカヴァーのイラストレーションも担当したアドリアーナ・カルカニョットらで、エグゼグティヴ・プロデューサーには古西ひろ美さん。動物たちをシルエットにしたステッカーも封入されています。さて気になる内容ですが、80年のオリジナル盤とは異なるマリーザ・モンチ、イヴェッチ・サンガーロやシタォンジーニョら現地で人気のアーチストに、シコ・ブアルキやガル・コスタといったMPBの巨匠たちに、カエターノ・ヴェローゾとモレーノの親子共演、冒頭のタイトル・トラックは弦楽オーケストラとマリア・ベターニア+セウ・ジョルジ+ペリクリス、エラズモ・カルロスにアルナルド・アントゥネスといったB.ロック勢にゼカ・パゴヂーニョやマルチナーリアのサンバ勢、ヴィニシウスの孫のマリアナ・ヂ・モライス、マリア・ルイザ・ジョビンやミウーシャと共にプレイするパウロ・ジョビンといった血統を受け継ぐもの、ホドリゴ・アマランチvo のオルケストラ・インペリアルに、未発表の"O Elefante" が聴きどころとなるアドリアーナ・パルチンピン、そしてヴィニシウス本人の"A Casa" まで17曲、子供向けのコンセプトとあって可愛らしくハートウォーミーなアレンジが施された小曲たちは、季節柄Xマスっぽくもあり、ホーム・パーティにもぴったりではないでしょうか。
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