※2nd edition、ジュエルケースとなります。
世界的に見てもこのサウンドは、ネオ・フォークの流れを汲んだ女性シンガー・ソングライターものとして希有の存在、光り輝くクオリティを誇るものと思います。ブラジルのサンパウロ出身、現在16歳のマルー・マガリャエンスはギターを手に両親、祖父母から貰った資金で録音した4曲が、WEB上の音楽サイト- my spaceで話題となったのがシンデレラ・ストーリーのきっかけ。元ロス・エルマーノスのマルセロ・カメーロのソロ・アルバムでデュエットを披露している上に、14歳の年の差を超えて交際しているということでも話題に。そのマルのアルバム、フォックストロットのリズムにウッドベース、アコギにバンジョーとカントリー・フォーク・タッチ、時にボトルネックやピアノを交えブルージーなアレンジが施されている楽曲群に、あどけなさの残るピュアネス満載な唄声がビート・ジェネレーション文学を彷彿とさせる英語詩、内省的な自分を外に解放してゆかんとする武器の1つとして、”歌”となって降り注いできます。そしてブラジル人のメンバーによる骨太でからっとした演奏も相乗的に作用。フェイヴァリットにあげるのがボブ・ディラン、ベル・セバ、ジョニー・キャッシュ、そしてビートルズというのも頷けるほどにアクロス・ザ・ユニーヴァースな一枚。