'03年発表の自らの音楽表現の幅を限りなく広きものとした、『ジャスト・ア・リトル・ビット・クレイジー』からレノン=マッカートニー作”ハード・デイズ・ナイト”やポール・ミスラキ作のフレンチ・ワルツ”レタン”。そして女性シンガーソングライターによるMPB金字塔として有名な'80年『フェミニーナ』のタイトル・トラック。来日の際にもベースを務めるロドルフォ・ストロエール作”ガローピ”やジョイス作の”アズール・バイーア”などの美曲、”ブラジルの水彩画”などのボサ・クラシコまで。エリスに曲を捧げ一躍ソングライターとして脚光を浴びた'60年代〜'70年代、英国クラブシーンで大注目された'90年代を経て、ブラジル・ポピュラ−音楽の魅力をより多くの人に伝えることを想いにかける現在のジョイスのスタイル。もちろん定評のあるギターと、華麗なスキャット交えた比類なきシンガーとしての魅力を存分に感じ取れることだろう。