5弦チェロを中心に据えた室内楽の編成でミロンガ・グリスを。ラファエル・デルガードの新作がLPで登場。
ペルーで生まれたのち、アルゼンチンに音楽留学。以来、アルゼンチンの国立交響楽団をはじめとするクラシック、タンゴ、ジャズ、へオルヒナ・アッサンらフォルクローレS.S.W.の歌伴など50もの作品制作に携わり、第一線で活動するチェロ奏者のラファエル・デルガード。パット・メセニーのカヴァーなどをレパートリーにCDで発表された前作「CHELFIE 1」は世界中で高い評価を得ました。今回の「CHELFIE 2」では、19世紀末にドイツで製作されたものと、アルゼンチンの弦楽器製作者ヘルバシオ・バレイロの手によるもの、2台の5弦チェロを使い分け、アンサンブルの中心にラファエルのチェロを据えたセクステート編成で、現代ラテン・アメリカのフォルクローレをジャズのエッセンスを散りばめつつ色鮮やかに表現。演奏メンバーは、ラファエル・デルガード(5str. cello)、フアン・パブロ・ディ・レオーネ(flute)、レアンドロ・カシオーニ(g)、カロリナ・カハル(b)、マリアノ・アグスティン・フェルナンデス(p)、マリオ・グッソ(per)。リズム解釈を斬新に組み替えたカルロス・アギーレ"Milonga Gris"(a-3)から、ウーゴ・ファットルーソ"Hurry!"(a-1)、エリザベッチ・モリス"Cancion de Agua y Viento"(b-4)、ギド・マルティネス"Influencia Bosco"(b-3)、シルビオ・ロドリゲス"Canto Arena"(b-5)、へンリー・マルティネス"Criollisma"(a-4)、カイトロ・ソト"Toro Mata"(b-1)にラファエル・デルガードの自作曲ふたつ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、キューバ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ、南米の地に生まれた現代のコンポーザーたちの作品を、キャリアで培われた洗練で一級のインスト・アンサンブルへと仕立てていきます。デジタル配信のみならず、フィジカルでしかもLPレコードの形でリリースが実現したのは、14都市で募られた共同融資キャンペーンによるもの。レーベルはC.アギーレ主宰シャグラダ・メドラから。