Leny Andrade & Romero Lubambo / Lua do Aproador

型番 BF 650
販売価格 2,515円(税込)
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ボサノヴァ黎明期から活躍する実力派女性シンガー、レニー・アンドラーヂ。片やMPB,U.S.ジャズ界でもその名を轟かすギター、ホメロ・ルバンボ。スリリングな速度を誇る生ギター、漲る情熱を秘めた唄によるデュオ・アルバム。

確かな技量の唄とギターが自らの可能性ギリギリのところまで攻め立てる。ギターのホメロ・ルバンボがコラボレイトしてきた米/伯ジャズ・メンたちとのインストゥルメンタル・アルバムであったならば、このような方法論は正統であったかもしれない。最近ではエリス・レジーナの元夫であるセーザル・カマルゴ・マリアーノ(p)とのアルバム/DVDが評判となったことも記憶に新しいことであるし。しかし'97年以来のタッグとなるレニー・アンドラーヂは歌手である。「うたもの」というのは唄を魅きたてる為に楽器奏者は添うような演奏をしがちなものだが、鋭敏に尖った刀のような斬れ味のホメロの生ギターが聴ける。しかし相手は百戦錬磨のボサノヴァ歌手、レニー・アンドラーヂ。ベッコ・ダス・ガハーファス(小瓶横丁)出身で若きセル・メンの居たセクステート・ボッサ・トリオをはじめとするキャリアは枚挙にいとまが無いほどで、ボサノヴァからジャズ、インプロからスキャットまで何でもござれ、感情表現に長けたプロフェッショルなベテラン歌手。柔らかく包み込むような歌唱は母性を強く感じさせるものだ。日本向けに以前録音したことがあるというジョビンの「トリステ」(m-11)はイントロ部分にインプロを挟み自由に羽ばたいてみせるし、'62年の出世作「A arte maior de Leny Andrade」にて亡きテノーリオ・ジュニオール(p)の伴奏で収録されたカルロス・リラ 作「インフルエンシア・ド・ジャズ」(m-4)はギターによって全くのニュー・アレンジメントと相成った。そしてイヴァン・リンスやドゥルヴァウ・フェレイラ、クレベール・ジョルジ、へジーナ・ヴェルネッキらの作による4曲の書き下ろし初出版曲(m-3,6,8,13)も収録。モアシール・ルス/セルジオ・ナチュレーザ作によるm-1や、意外性のコンビ?イヴァン・リンス/ゴンザギーニャ作のm-2など、フレッシュに響く唄・ギターのみのアンサンブル。ミュージシャン・シップに則ったスリリングな演奏とゆとりを与えてくれる母性的ヴォーカルが出逢った至福のアルバム。こんな一枚待っていました!!

(Biscoito Fino)

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伊藤亮介



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