2017/9 5度目の来日を記念してPRICE DOWN !!
大洋レコードから
「新観世音 ヌエバ・カンゼオン」(TAIYO 0009)をリリースしている、ブエノス・アイレスの次世代フォルクロリコ派シンガーソングライター/バンドネオン弾き TOMI LEBREROの手がけた映画サントラ!
ブエノス・アイレスは文教地区として名高いパレルモ地区、パリでいうならカルチェ・ラタンのような民度の高い場所にあるサロンなどでタンゴ・ミロンガからカンドンベやムルガまでのルーツ・リズムを現在の感覚で、知識ある若者の言葉で、叙情性を感じさせる音楽に仕立ててアウトプットするのがこのトミ・レブレロ(トマス・レブレロ)。最近では
エセキエル・ボーラの新作や
ニコラス・ファルコフの新作など、様々なバンドネオン客演での活動も目立つ彼ですが、
'07年の「UPA」以来となるサウンドトラック集が届きました。
今回もトミ自身の歌やバンドネオンにギター、そしてフォルクローレ流儀の
ソロ作や
プラネタンゴスのシンガーとしても注目を浴びるアナリア・シリオを含むバンド -
エル・プチェーロ・ミステリオーソの面々 ( チェロ、Aギター、ドラムス、コントラバス)を中心に据え、パブロ・グリンホト(ピアノ)の客演やヴァイオリンなどのストリングス、トランペットにオーボエといった編成で豪華なアコースティック・オーケストレーションを施しています。メランコリアを存分に感じさせる叙情性に富んだ歌の数々は流麗なバルス(ワルツ)や、日だまりの暖かさを感じさせてくれる優しさを携えたフォックストロット調に、カリプソ風味のエキゾ・サウンド、中にはグラム・ロック・テイストのものまで、多岐に渡るのですがムービー・サウンドトラックということで、このアルバムに耳を通しただけでアルゼンチンの美しい風景を舞台とした物語のシーンを容易に想像させてくれるような、素晴らしい作品となっています。
本アルバムからのトラックが3曲(Hermano Peloso、Yanina, Lola ) アップされてるmyspaceはこちら→
TODA LA GENTE SOLA という本題の映画は、サンチアゴ・ヒラルト監督による「すべてのオーディエンスに捧げる新しいアルゼンチン映画」ということで、ブエノス・アイレス・ルーツ・ポップ新潮流の重要な存在であるトミ・レブレロの音楽と共振するところも多いと思います。(日本未公開)
孤独な気分を過ごす6人のキャラクターが幸せを探す様子をドラマティックなコメディーで描いた作品。小さな街 - ベナド・トゥエルトの暑い夏。幸せな家庭のイメージを保つ為に闘う主婦アナ。騙した夫を捜すアリシア。過去の恐ろしい記憶と闘う男、フリアン。避けられることに恐れをなす少女ローラ。自分自身さえ救えない牧師、ペローソ。自身のセクシャリティを模索する太ったティーンエイジャー、ダミアン。それぞれがこのコメディの中で出逢い、交錯し、絡みそして壊れる、孤独感と情熱に愛そして生きる希望の物語。(あらすじ訳)