DUDU TSUDA // SOLOWORKS - LE SON PAR LUI MEME

型番 YBCD073
販売価格 1,980円(税込)
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サンパウロといえば、ユニークなカヴァー・ポップのTP4 (trash pour 4)セレブロ・エレトロニコジャンボ・エレクトロなどのメンバーとして、鍵盤奏者/マルチ・インストゥルメンタリスタとして、ところ狭しと活躍して来たドゥドゥ・ツダが遂にソロ・アルバムを発表しました。

アルバムはバック・インレイにステンシルで”CINEMATICA、EXPERIENCIA、INCOMPARAVEL" (="映画的、実験的、比類の無い")と銘打ってある通り、ドゥドゥ・ツダの音楽的好奇心と幅広い趣向が詰まった作品となっています。電子音楽の祖であるジャン・ジャック・ペリーをファイヴァリットに、セルジュ・ゲンズブールをアイドルに、その視線と感覚はこれからのブラジル音楽をもっと面白くしてゆく可能性に満ちています。本人のクルーナー・ヴォイスと、切り絵や日本文化研究などのアーティスト活動も行なうリリアナ・モライスのナチュラルな唄声のハーモニー。シンプルなことばを用い心象風景を描き出す作風の英語詩(”Life" "Blue Morning")にはじまり、仏語詩の"Le jour ou Erik Satie a Rencontre Stereolab" (=エリック・サティがステレオラブに会った日)は前衛ムードでタイトル通りの音楽的オマージュとなっています。ブルーノ・セホーニのチェロやドゥドゥ本人のアナログ・シンセにピアノ、ヒシャルヂ・ヒベイロのメタロフォンやドラムス、ギリェルミ・エルヂやゲスト参加のルイス・シャガス、グスタヴォ・ルイズによるエフェクティヴなギター、様々な参加ミュージシャンによって紡がれた楽器の織り成すアンサンブルは丁寧に、ロジカルに作られていることが伝わって来ます。その最たるものが、ウイットに富んだ映画のサウンド・トラックを思わせるm-5 からm-8 までのインストゥルメンタル組曲。ヴァイオリンやフリューゲル・ホルンにユーモラスなマイクロコルグやモーグのトーンを交え描き出す音楽はまさしく”広大な空間のための現代交響曲"。唯一のカバーであるポール・マッカートニー"Let 'em in"のクラフトワークを思わせるヴォコーダー使い、モダンなヴァージョンを挟み、サンパウロの女性シンガーたちが参加したトラックへと歩を進めます。ティエーが参加した"Nothing like feelings and colours to make one alive"、ジュリアナ・エーヒとタルマ・ヂ・フレイタスが参加したタイトル・トラック"Le son par lui meme" (=彼による音は彼と同じく)、そしてメロディ・ネルソンを彷彿とさせる本編の大演壇"La grande ville"ではジュリアナ・エーヒ、タルマ・ヂ・フレイタス、イアラ・ヘンノらがソプラノでスキャット・コーラスを聴かせます。ミュージシャンとしてのサービス精神旺盛なドゥドゥ・ツダはボーナス・トラックを2曲用意しており、ルリーナをフィーチャーしたエレクトロ・ポップの"Musica para videogame brasileiro" は本作唯一のポルトガル語歌詞。そして江の電の電車接近音がサンプリングされた渋谷系を思わせるポップ・チューン "Music To Fade Away II" 、日本語詩ヴァージョンを作成というかたちで、伊藤亮介も本作品へ参加させて頂きました。



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