2016/8/17 好評につき、再入荷しました。
2003,4年の録音で、瑞々しい川沿い音楽のエッセンス、ジャズとフォルクローレが調和した名盤。ジャケットの通りギターも唄もこなす女性S.S,W,アリサ・カウフマンは、さまざまなヴェニューやジャズ・フェスに出演し、その傍らで生徒さんを募って音楽クラスも主催する存在。このアルバムではエレピの存在が大きいなと思えば、その奏者はノラ・サルモリアだったりも。流麗なフレットレス・ベースのパッセージとピアノのマッチング、アコースティック・ギターの余韻、時にはヴァイオリンがフレッシュな生命の息吹を感じさせる歌旋律を装飾してゆきます。ルーツの楽器やリズム、例えばバンドネオンとギターに唄のm-10 "mica" やカンドンベの浮き足立つようなm-8"Candombe de la palmera" もありつつ、時には気品の漂うレゲエのアプローチをも見せます。アリサ・カウフマンのwebページにジョイスがコメントを寄せていたり、タイトル曲のm-6 "Epilogo Lunar" ではカエターノ曲のいちフレーズ「lua lua lua lua...」が引用されていたり、ベベウ・ジルベルトのカヴァーm-11 "August Day's Song" があったりとブラジル音楽への敬愛をたっぷり折り込んで、シルキーな手触りの大人音楽に仕上げてあります。