Andrei Furlan / Dia de Casa

型番 7892860222219
販売価格 2,638円(税込)
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ブラジルの中でも現代アートに過敏な都市、サンパウロではポスト・パンクの流れでヴァングァルダ・パウリスタというムーヴメントが80'sにありました。イタマール・アスンサォン、ルイス・タチ、そしてナー・オゼッチを擁したグルーポ・フーモが、先鋭的かつブラジルらしいエクスペリメントなロックを展開したのですが、昨今ではその子孫にあたる世代が第一線で活躍しています。トゥリッパ・ルイスの弟のギタリストで、ヴァネッサ・ダ・マタのバックやトゥルーピ・シャ・ヂ・ボルドのプロデュースと多忙を極めるグスタヴォ・ルイスがプロデュースした男性S.S.W.アンドレイ・フルラン。エクスペリメントな成分も含んだポップの音場を背に詩的なことばを綴るようにソフト・タッチで唄う良好なアルバムをリリース。

サンパウロ州ヒベラォン・プレトの生まれで現在33歳、USPの生物学を専攻していたという変わった経歴の持ち主が生き場所を音楽に求めた最初の作品が本アルバム。ビザールなトレモロ・ギターやアナログ・シンセの音色、最小限の音の波のなかをくぐりぬけるように、デリケートなことばを慎み深く、唄ってゆくのがこのアンドレイ・フルラン。生演奏の管弦楽を携えたm-2"tanto ir"、90年代のポスト・ロック以降のポップ感に包まれながらメロディ・メイカーとしての優れた才覚が発揮された良曲m-4"olhos do tempo"は、現地メディアの聴いておくべき100曲にも選出されています。ウルチモルヂに始まりマルセロ・カメロのバックも務める打楽器奏者M.タカラがヴォコーダーで参加したシューゲイズなm-5"meu rapaz"、2010年代のボサ・ノヴァ感覚というのを体現してくれているようにも思えるm-7"o silencio me distrai"にはブラジル音楽としてのアイデンティティがさりげなく埋め込まれ、サイレント・ディスコという形容詞がぴったりくるようなm-8"sotao porao"からオーセンティック・スカのリズムがパウリスタの重ねたハーモニーで映えるm-10"mona" まで、詩的な要素も大きかったヴァングァルダ・パウリスタの精神をいまに継ぐ好盤の登場。



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伊藤亮介



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