Fabio Cadore / Instante

型番 VSCD9470
販売価格 2,530円(税込)
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じっくり耳を傾けるとジャジーなピアノや唄に迸るメロウネスにハッとさせられました。これが2作目となるサンパウロのS.S.W. ファビオ・カドーレ。2012年にはライセンス盤がリリースされている韓国へツアーに出掛けています。前作ではロック色の強かった印象があるのですが、今作では視野をラテン圏全体のハイブリッド音楽へと拡げています。韓国のジャズ系S.S.W.キム・ジュンブンとコラボレイトしたm-3 "Viajante" の洗練されたAORのエッセンス、まったりとしたジャズ・ブルース調のm-4 "Vem ca" などで対旋律を流麗に舞うピアノが凄いと思いきや何とピアノはブエノス・アイレス録音で、フリー・ジャズからインディ・ポップまで幅広い音楽性を持ったピアノ奏者のエルナン・ハシントが担当。タイトル曲には5人の新進S.S.W.が割拠するサンパウロのシンコ・ア・セコ全員がゲスト参加、その中からリーダー格のヴィニシウス・カルデローニとの共作 m-7 "Um pe de valsa"、また同じく興隆するサンパウロの音楽シーンで活躍するジアナ・ヴィスカルヂとの共作 m-8 "Botar pra quebrar" などでは爽やかな表情ながら抜群のスインギを感じさせてくれます。穏やかなボサ・ノヴァのm-10 "Choro derradeiro" では MPBジャズで人気のルシアーナ・アルヴィスがゲスト参加。続く"Ojos de sal" ではルイス・ゴンザーガ曲集が評判のギリェルミ・ヒベイロがアコーディオンをプレイ。スペイン在住のS.S.W.レオ・ミナックスとの共作"Causa e efeito"、そのレオ・ミナックスとラテン・グラミー受賞者でウルグアイ出身のS.S.W. ホルヘ・ドレクスレル共著による”Causa e efeito" も収録。カバー・アートはノヴォス・コンポジトーレスの流れを牽引するダニ・グルジェルが担当。(ダニの「Viadutos」にファビオとの共作曲"Silencio" が収録されています)アルバム全編に携えたAORテイストの甘く洗練されたエッセンス、お好きなひとには堪らないはず。

ダニ・グルジェルの映像プロジェクトでゴスペル・コーラス・ヴァージョンの"Viajante"


おなじみMusica de bolso で本アルバム収録の"Centelha"


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