08年9月のbpcn来日も記憶に新しいブラジルはミナス・ジェライス、屈指の人気を誇るロック・バンド-
パト・フ (Pato Fu) のベースマン、ヒッキ(
Ricardo Koctus) がキャリア17年を経て発表する初のソロ・アルバムが入荷して参りました!
パワーポップ、エモコア...U.S.オルタナティヴの流れを汲んだ大らかなギター・ロックに、ミネイロらしくその優しくユーモアに富んだ人柄が伝わってくるような叙情的なメロディ。男女3人編成時代のパト・フ創成期から在籍し、リーダーのジョン・ウリョア(g)が店長だったギター・ショップでは副店長だったヒカルド・コクトゥス。バンドの転換点となった2nd 「Gol de Quem ?」 をはじめ、7th「Toda cura para Todo mar」収録の名曲 "Sorte E Azar"などメロディー・メイカーとしても、勿論シャンヂ・タミエッティ(drs)とのブラック・ミュージックまでをも掌握した骨太なリズム隊として、バンド・キャリアの要所で存在感を発揮してきました。その影響か、或いは傍らで活動するE.プレスリー・カヴァー・プロジェクトのお蔭か、本作の曲群にもシンプルなコード構成で突き抜けたメロディを載せるという手法や、リフにパト・フの姿を見出す瞬間があります。またベース奏者という本業の傍らで抜きんでた才能を見せる写真技術のように、ピアノやオルガンが入り詩情に富んだメロウな曲が聴きどころ。ちなみにヒッキ本人は本作でベースを弾いておらず、ソングライティングとヴォーカルに専念。ベースは
Labのメンバーで
フェルナンダ・タカイ・ソロ・キャリアのライヴ・メンバーでもあるチアゴ・ブラガがプレイ。