2020/1/12売り切れました。
凝ったデザインのパッケージからして惹かれるフォークトロニコのユニット - エル・ピントール・ア・ラ・ルナの新譜が夢見心地な詩情に包まれていて、日常から一歩踏み出したい逃避願望にジャスト・フィット。
生ギターからエレクトロ要素の構築までを手掛けるマキシ・ロダスを中心にしたトリオに、グラフィック・デザイナーと詩の編集・校正スタッフまでをもメンバーに含むキルメス出身のエル・ピントール・ア・ラ・ルナ。ミニマムな生楽器によるフォルクローレのリズムが川沿い音楽のムードを醸し出しつつも、浮遊感のある電子音の表層とナチュラルで詩的な歌が芯となり、現代的な、且つアルゼンチンの音楽家にしかできないような方法で、我々をしばし遠いところへ連れて行ってくれます。アタウアルパ・ユパンキが頻繁に用いたビダーラというリズムをモダンに聴かせるm-3"Vidala del Romance"、チェロの入ったワルツm-4 "El Equilibrista"のように、フォルクローレを心底に感じるものだけが編み出せる不思議な旋律と、"終わり”というタイトルでアルバムが始まったり、身近に広がる自然と心象風景を重ねあわせて描いたりとロジカルな表現が詰まった本アルバム。ハイブリッドなm-9"Diez Millones" には当店大推薦の川沿い音楽、
アイ・フアニータの女性vo ヘアニンネ・マルティンがゲスト参加。