'94年にミュージカルへの出演というかたちで音楽活動を開始し、ジャヴァンやチン・マイア、マーヴィン・ゲイにスティーヴィー・ワンダーとソウルフルな音楽に影響を受けて来たという女性シンガーがこのグラサ・クーニャ。バンド・カジモドに参加したり、ネレウとの共演、ジョタ・クエストやスカンキらの作品への客演に、TV番組"アルタス・オラス”のレギュラー・バンドで、と広く活躍。'07年にリリースした1stソロ・アルバムではラテン・グラミーの2部門にノミネートもされました。さて「Tiro de letra」(=詩の撮影)と題されたニュー・アルバムでは、
5 a Secoでも活躍するサンパウロの若手SSWのひとり - ヴィニシウス・カルデローニらの曲("Na Lata""Papagaio"
「Trancha」収録、"Tranqueira" 「
To Brandileone」収録)、ペドロ・アルテリオの両親であるハファエル/ヒタ・アルテリオの楽曲をはじめ、ジャイール・オリヴェイラ”Falso Amor" にバイーアのミュージシャン - アレシャンドリ・レアォンの曲にジャズ・スタンダードの"Speak Low" まで多岐に渡るレパートリーを6年に渡りステージを共にしてきたカルテットと共にスウィンギンに演奏、ジャズやソウルを得意とするインタープリーターとしてのスリリングで情熱迸る舞台をそのまま映し出したかのような活きた音楽への趣向。プロデューサーとして立つのが、最近ですと仏語ボサノヴァの
ナンシー・アルヴィス、
セーリアとのデュオ作や新世代ボサノヴィスタ -
ガブリエル・メデイロスのアルバム、実力派シンガー - ヴィルジニア・ホーザのアルバムなどでギターを弾くヂノ・バリオーニ。曲によってはガル・コスタ「Hoje」や「Jazz'nBossa」で知られるケッコ・ブランダォン(g)がアレンジを担当、ジャズやソウルの匂い立つMPBを生々しく聴かせてくれます。